「将来は海外で学びたい」「でも、どの大学が一番留学しやすいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。大学選びにおいて、留学制度の充実は非常に重要なポイントです。
本記事では、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が発表した最新の「2023(令和5)年度日本人学生留学状況調査結果(2024年12月公表)」をもとに、日本から海外へ学生を多く送り出している大学をランキング形式でご紹介します。
留学派遣人数の多い大学ランキングTOP20
ここでは、JASSOの最新調査データを基に、実際に海外へ飛び出した学生数が多い大学をランキング形式で紹介します。
2023年度の調査結果によると、日本人学生の派遣数は合計で89,179人と、前年度から約3万人も増加しました。ここでは「大学が把握している全ての派遣数」に基づく上位20校をまとめました。
| 順位 | 学校名 | 国公私 | 派遣数(人) |
| 1位 | 立命館大学 | 私立 | 2,120 |
| 2位 | 関西学院大学 | 私立 | 2,081 |
| 3位 | 早稲田大学 | 私立 | 1,986 |
| 4位 | 東京大学 | 国立 | 1,935 |
| 5位 | 千葉大学 | 国立 | 1,832 |
| 6位 | 京都大学 | 国立 | 1,663 |
| 7位 | 明治大学 | 私立 | 1,656 |
| 8位 | 同志社大学 | 私立 | 1,330 |
| 9位 | 東洋大学 | 私立 | 1,299 |
| 10位 | 上智大学 | 私立 | 1,211 |
| 11位 | 芝浦工業大学 | 私立 | 1,208 |
| 12位 | 九州大学 | 国立 | 1,189 |
| 13位 | 慶應義塾大学 | 私立 | 1,183 |
| 14位 | 神戸大学 | 国立 | 1,091 |
| 15位 | 法政大学 | 私立 | 1,089 |
| 16位 | 大阪大学 | 国立 | 1,080 |
| 17位 | 名古屋大学 | 国立 | 1,047 |
| 18位 | 関西大学 | 私立 | 1,047 |
| 19位 | 東京外国語大学 | 国立 | 1,006 |
| 20位 | 関西外国語大学 | 私立 | 986 |
協定等に基づく留学派遣数が多い大学の特徴
「留学しやすい大学」を見極める際に注目すべきは、大学同士の「協定」に基づいた派遣実績です。
協定に基づく留学(交換留学など)は、学費の相互免除や単位互換制度が整っているため、最も安心して挑戦できる形態の一つです。
ここでは、協定派遣に強い大学の傾向を分析します。
協定派遣数トップは関西学院大学
「協定等に基づく派遣数」のみに絞ると、関西学院大学(1,755人)が全国1位となります。
次いで千葉大学(1,448人)、立命館大学(1,439人)と続きます。

これらの大学は海外の大学とのネットワークが非常に強固であり、学内の選考を通過すればスムーズに留学できる環境が整っています。
国立大学でも千葉大学や東京大学が上位に
国立大学の中でも、千葉大学は「全員留学」を掲げるなど非常に積極的です。
また、東京大学や名古屋大学などの旧帝国大学も、研究交流を含む質の高い協定留学を多く提供しています。
日本人学生に人気の留学先と専攻分野
実際に留学している方々が、どの国で何を学んでいるのかを知ることで、ご自身のプランも具体化しやすくなります。
人気の国・地域:アメリカ・豪州・韓国がトップ3
日本人学生に人気の国は
- 1位:アメリカ合衆国(13,517人)で(全体の15.2%)
- 2位:オーストラリア(9,163人)
- 3位:韓国(8,384人)
- 4位:カナダ(7,621人)
特にアジア圏への留学(構成比38.7%)が伸びており、近場での異文化体験を重視する方が増えているようです。

英語圏への留学は依然として人気が高いようです。
専攻分野は「人文科学」が半数以上
何を学んでいるかについては、人文科学(文学・語学等)が50.2%と過半数を占めています。
次いで社会科学(9.7%)、工学(9.4%)となっています。

やはり語学力の向上や異文化理解を目的とした留学が主流であることがわかります。
留学制度が充実している大学の選び方
派遣人数が多い大学には、共通して「留学しやすい」仕組みが存在します。
単に人数が多いだけでなく、なぜその大学が選ばれているのか、その裏側にある制度の充実度をチェックするポイントをお伝えします。
期間の選択肢が豊富
調査結果によると、1か月未満の短期留学が全体の約64%を占めています。
一方で、半年〜1年の長期留学に強い大学もあります。
ご自身が「まずは体験したい」のか「じっくり専門を学びたい」のかによって、提供されているプログラムの期間を確認することが大切です。
サポート体制と奨学金
派遣数が多い大学は、学内に「国際交流センター」などの専門部署があり、書類作成やビザ申請のアドバイスが受けられることが多いです。
また、独自の留学奨学金制度を持っている大学も多いため、経済的な不安がある方は必ずチェックしておきましょう。

私が通っていた大学にも、学校全体の国際センターや、学部の留学制度を管理する国際留学課があり、資料集めや留学相談ができました。
さらに、日本へ来た留学生との国際交流イベントなども開催されていました。
留学制度が充実しているからといって油断は禁物!
「留学に強い大学に入れば、誰でも海外へ行ける」と思っていませんか?実は、制度を活用するためには入学後の努力が欠かせません。
いざ日本での大学生活が始まっても、留学を目指すなら気を引き締めておく必要があります。
なぜなら、大学の代表として派遣されるためには、高いハードルを越えなければならないからです。
「学内選考」の壁
交換留学などの人気プログラムには定員があり、必ず学内選考が行われます。選考では主に以下の3点がチェックされます。
- GPA(大学の成績): 日頃の講義を疎かにしていると、出願資格すら得られないことがあります。
- 語学スコア(TOEFL/IELTSなど): 留学先で講義を理解できるレベルの証明が必要です。
- 留学計画書と面接: 「なぜその大学で学びたいのか」という明確な目的意識が問われます。

私の大学では、上記に加え、大学側に指定された科目(専門分野の基礎科目)の単位を取得している必要がありました。
これは現地の大学で授業の内容をしっかり理解するのを助けるためです。
「大学に入ってからどう頑張るか」が分かれ道
私自身も交換留学を経験しましたが、希望の大学に行くために1年生の時から英語の勉強とGPAの維持にはかなり力を入れました。
留学制度が整っている大学は、いわば「チャンスの数が多い」状態ですが、そのチャンスを掴み取れるかどうかは皆さまの入学後の準備次第です。

大学選びと並行して、「入学初日から留学を見据えて取り組む」という覚悟も持っておきましょう。
まとめ
海外へのチャレンジは、人生において大きな自信に繋がります。今回ご紹介した「派遣人数が多い大学」は、それだけ多くの学生をサポートしてきた実績とノウハウがある大学だと言えます。
ご自身の学びたい分野や行きたい国に合わせて、ぜひ最適な環境を選んでくださいね。
留学制度が充実している大学に関するよくある質問
- Q日本の大学で最も海外への留学派遣人数が多い大学はどこですか?
- A
2023年度の調査結果によると、大学が把握している全ての派遣人数で最も多かったのは「立命館大学(2,120人)」です。
次いで「関西学院大学(2,081人)」、「早稲田大学(1,986人)」となっています。これらの大学は、短期・長期を含めた多様な留学プログラムを提供しており、学生のニーズに合わせた選択が可能です。
- Q「留学しやすい大学」を見極めるための具体的なチェックポイントは何ですか?
- A
まず「海外協定校の数」と「派遣実績」を確認してください。
特に「協定に基づく派遣」が多い大学は、学費免除や単位互換の制度が整っています。
また、学内に留学専用の相談窓口(国際センター等)があるか、大学独自の給付型奨学金が充実しているかも、安心して留学するための重要なポイントとなります。
- Q短期留学と長期留学、どちらの制度が充実している大学を選ぶべきですか?
- A
ご自身の目的に合わせるのが一番です。
現在のトレンドでは、夏休みなどを利用した「1か月未満」の短期留学が約6割を占めていますが、語学力向上や専門科目の修得を目指すなら「半年〜1年」の長期派遣実績が多い大学がおすすめです。ランキング上位校は、どちらのニーズにも対応できる複数のコースを用意していることが一般的です。
- Q留学派遣人数が多い大学を選ぶメリットは何ですか?
- A
派遣人数が多い大学には、過去の留学体験者のレポートや情報が蓄積されており、準備段階で具体的なアドバイスを得やすいというメリットがあります。
また、利用できる奨学金の枠が多かったり、留学中の単位認定がスムーズに行われる制度が確立されていたりするため、卒業が遅れるリスクを減らしながら挑戦できます。
- Q理系学部でも留学制度が充実している大学はありますか?
- A
はい、あります。
今回のランキングでも11位に「芝浦工業大学」がランクインしているように、理系に特化した留学支援を行う大学も増えています。
理系の場合は、海外の大学との共同研究やインターンシップを組み合わせたプログラムが充実している大学を選ぶと、専門性を活かした有意義な留学を実現できるでしょう。




