カナダ・ビクトリア留学について!メリット・デメリットを留学経験者が徹底解説

カナダ ビクトリア 留学

いざ、留学をしようと思っても迷ってしまいがちな都市選び。「都会の喧騒から離れて緑豊かな環境で落ち着いて英語を学びたい」「費用を抑えつつ、充実した海外生活を送りたい」と考えている方にとってはカナダのビクトリアは最適です。

この記事では、留学経験者である私が、ビクトリア留学のリアルなメリット・デメリット、費用、そして現地での生活情報まで解説します。

カナダ・ビクトリアについて

ビクトリアの街並み

カナダの西海岸、バンクーバー島の南端に位置するビクトリアは、イギリスの面影を残す美しい都市です。
ブリティッシュコロンビア州の州都でありながら、落ち着いた雰囲気と豊かな自然が魅力で、多くの留学生を惹きつけています。

ビクトリアは「ガーデンシティ」と呼ばれている

ビクトリアは、「ガーデンシティ」という愛称で親しまれています。その名の通り、市内のいたるところに美しい庭園や公園が点在し、色彩豊かな花が年間を通じて街を彩ります
特に有名なのは、世界中から観光客が訪れる「The Butchart Gardens(ブッチャート・ガーデン)」です。季節の花や庭園を楽しむことができます。

私も留学中に何度か訪れました。春から夏にかけては綺麗な緑と花が、冬はイルミネーションがとても綺麗です。

ビクトリアの気候、物価、時差は?

ビクトリアはカナダの中でも比較的温暖な気候で、冬でも氷点下になることは稀です。夏はカラッと晴れて過ごしやすく、年間を通じて穏やかな気候が特徴です。

物価については、バンクーバーやトロントといった大都市と比べると比較的安く抑えられます。特に家賃や食料品は、工夫次第でかなり節約できます。

日本との時差は通常時で16時間、サマータイム適用時は15時間と、日本より遅れています。
最初の数日は時差ボケに悩まされるかもしれないので慣れてくるまではゆっくり過ごしましょう。

日本からビクトリアへのアクセス

日本からビクトリアへの直行便はありません。一般的には、バンクーバー国際空港(YVR)を経由して乗り換えることになります。

バンクーバーからビクトリアへは、飛行機(小型機で約30分)、フェリー(約1時間35分)とバスを組み合わせる方法、または水上飛行機などの手段があります。

私はフェリーを利用することが多かったのですが、海を渡る景色はとても開放的で、それ自体が旅の楽しみでした。フライトの乗り継ぎ時間や、フェリーの時間などを事前にしっかり調べておくとスムーズに移動できます。

ビクトリアが留学先として人気な7つの理由

ここでは、ビクトリア留学を経験した私だからこそ伝えたい、7つのメリットをご紹介します。

1:日本人が少なくさまざまなバックグラウンドの人と交流できる

ビクトリアは、バンクーバーやトロントといった大都市に比べて日本人が圧倒的に少ないです
これは、英語力向上を目指す留学生にとって非常に大きなメリットと言えるでしょう。

私は交換留学をしていましたが、同じ学部に日本人はほとんど居ませんでした。
授業のグループワークでは、現地学生(カナダ人)、ヨーロッパなどの他の国からの留学生と同じチームになることが多かったです。

2:落ち着いた留学生活を送ることができる

ビクトリアの街の規模は小さく、都会から離れて、穏やかで落ち着いた環境で留学生活を送ることができます。
ゆったりとした時間が流れるビクトリアは、学習に集中したい人や、安定した生活を望む人にとっては理想的です。

3:バンクーバーよりも生活費が抑えられる

カナダの留学先として人気が高いバンクーバーと比較すると、ビクトリアは生活費を抑えやすい傾向にあります。
特に家賃は、バンクーバーよりも手頃な物件を見つけやすいでしょう。

バンクーバーに留学していた友人の話を聞くと、ビクトリアでの生活費はかなり節約できていると感じました。

4:美しい街並みと豊かな自然を満喫

ビクトリアは、イギリスの面影を強く残す美しい街並みが特徴です。ダウンタウンには、歴史を感じさせる石造りの建物や、華やかな花で飾られた吊り下げ式のバスケットが並び、まるでイギリスの小さな都市にいるような気分を味わえます。

また、少し足を伸ばせば、手つかずの自然が広がる広大な公園や美しい海岸線があり、自然を満喫できます。

ビクトリアのハイキング風景

私は放課後や休日に、よく海辺を散歩したり、ハイキングをしたりしていました。
自然が好きな人には最高の休日の過ごし方です。写真はハイキングをした時に撮影したものです。

5:フレンドリーな人々との出会い

ビクトリアの人々は、非常にフレンドリーで親切です。街中で困っていると、見知らぬ人でも気軽に声をかけて助けてくれることがよくあります。
特に、バスの乗り方がわからなくて困っている時や、お店で迷っている時などに現地の人が親切にしてくれることが多いです。

6:治安が良いから初めての海外でも安心

カナダは全体的に治安が良い国として知られていますが、その中でもビクトリアは特に治安が良い都市の一つです。街がコンパクトで、住民同士の結びつきが強いため、安心して生活を送ることができます。
私も夜道を一人で歩くことがありましたが、危険を感じることはほとんどありませんでした。

ただし、もちろん最低限の注意は常に必要です。貴重品の管理や夜の一人歩きには十分気をつけましょう。

7:マリンスポーツやアクティビティも充実

ビクトリアは海に面しているため、マリンスポーツやさまざまなアクティビティが充実しています。カヤックやSUPなどのウォータースポーツはもちろん、ホエールウォッチングなども人気です。

ビクトリア留学で後悔しないために知っておくべき4つのデメリット

ここからは、留学経験者として私が感じたリアルなデメリットとその対策についてお伝えします。

1:語学学校の選択肢が少ない?希望に合う学校の探し方

ビクトリアはバンクーバーやトロントに比べて語学学校の数が少ない傾向にあります。そのため、自分の学びたい内容やレベルに合った学校が見つかりにくいと感じるかもしれません。
早めに情報収集を開始し、自分の希望に最も近い学校を選ぶようにしましょう。

私自身は語学学校に通っていないのですが、現地で出会った友人は学校選びに苦戦したそうです。とにかく、早め早めの行動がいいそうです。

2:田舎すぎて退屈?都会的な刺激が欲しい人には物足りない可能性も

ビクトリアは落ち着いた雰囲気で自然豊かな街ですが、都会的な刺激を求める人にとっては少し物足りなく感じるかもしれません。大規模なショッピングモールやクラブ、コンサート会場などは、バンクーバーのような大都市と比べると少ないです。

しかし、ビクトリアならではのアートギャラリーや博物館、おしゃれなカフェなどは充実しています。
特に、日本では出会いにくい、エッグベネディクトを提供しているカフェがたくさんあります。

カナダ ビクトリアのカフェ

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たまに週末にバンクーバーへ小旅行に出かけるなどして気分転換をしている人が多い印象です。

3:冬は寒くて暗い

これはビクトリアに限らず、カナダ全体に言えることかもしれませんが、冬は寒く、日照時間も短いです。
また天気があまり良くなく、雨が降ることも多いため、日本の冬以上に肌寒く、どんよりした気持ちになるかもしれません。

映画鑑賞など、寒い冬の室内でできそうな趣味を事前に用意しておくといいでしょう。

4:日本との時差が大きい

日本とビクトリアの時差は通常時で16時間、サマータイム適用時は15時間と大きく、日本との連絡を取る際に不便を感じることがあります。

家族や友人とリアルタイムで連絡を取るのが難しい場合があるため、メッセージアプリなどを活用して、相手の生活リズムを考慮しながら連絡を取り合う工夫が必要です。

ビクトリア留学にかかる費用について

留学を考える上で、費用は非常に重要な要素です。

学費、滞在費、生活費の具体的な目安

ビクトリア留学にかかる主な費用は、語学学校の学費、滞在費、生活費、そして航空券代です。

学費: 交換留学の場合は追加で学費はかかりません。(日本の大学に学費を納める)
一般的な語学留学(3ヶ月〜6ヶ月)の場合、目安として30〜60万円程度を見ておくと良いでしょう。

滞在費: ホームステイ(食費込み)は月8〜12万円、シェアハウスの場合は月6〜10万円が目安です。
大学の寮だと10~12万円が目安です。

生活費: 食費、交通費、交際費などで月3〜5万円程度かかります。 

航空券:往復で20万円程度かかります。

これらの費用を合計すると、3ヶ月の留学で約60〜100万円、6ヶ月の留学で約80〜200万円が目安となります。

航空券はいつ買うのがお得?

航空券は、留学費用の中でも大きな割合を占めます。できるだけ渡航費を抑えるためには、早めの予約が鍵です
一般的に、出発日の3ヶ月〜6ヶ月前が最もお得な時期と言われています。また、航空会社のセールやキャンペーンをこまめにチェックすることも有効です。

直行便がないため、乗り継ぎ便を選ぶことになりますが、乗り継ぎ回数を減らすことで、移動の負担を軽減できます。

ビクトリア留学の生活情報

留学生活は、学校での勉強だけではありません。ビクトリアでの日々の生活がどのようなものか、事前に知っておくことで、スムーズに新生活をスタートできるでしょう。

滞在方法はどうする?ホームステイ、シェアハウス、学生レジデンスの選び方

ビクトリアでの滞在方法は、主にホームステイ、シェアハウス、学生レジデンスの3つがあります。

ホームステイ: 現地のカナダ人家庭に滞在する方法です。英語環境に身を置けるだけでなく、カナダの文化や習慣を肌で感じられる貴重な経験ができます。

シェアハウス: 他の留学生や現地の人と一緒に家を借りる方法です。ホームステイよりも自由度が高く、費用も抑えられることが多いです。

学生レジデンス: 学校が提携している学生寮やアパートに滞在する方法です。学校から近く、セキュリティ面も安心ですが、費用は高めになる傾向があります。 

どんな持ち物が必要?持っていくべきもの&現地で調達できるもの

留学の準備の中でも、持ち物で悩む方は多いのではないでしょうか。荷物には重量制限があるため、必要なものから重量オーバーに気をつけながら優先度をつけてパッキングし、現地で調達できるものは現地で揃えるのが賢明です。

持っていくべきもの: パスポート、ビザ関連書類、航空券、海外旅行保険証書、現金(カナダドル)、クレジットカード、国際キャッシュカード、常備薬、変換プラグ、PC・スマホなどの電子機器、少しの衣類、日本食ヒートテックなどの機能性衣類

現地で調達できるもの: シャンプーや石鹸などの日用品、衣類(特に冬物)、文房具、家電製品、防寒グッズ

日本食やヒートテックなどの機能性衣類は現地でも調達できますが、日本より値段が高いことが多いので可能であれば日本から持っていくといいと思います。

ビクトリア市内の交通手段について

ビクトリア市内の主な交通手段はバスです。市内を網羅しており、比較的便利に利用できます。

チケットの種類と料金

1回券(現金払い)、1日券、マンスリーパスなどがあります。長期滞在するなら、マンスリーパスが断然お得です。料金は変更されることがあるので、最新情報を事前に確認しましょう。

また、学校(大学)によっては学生証にバスの乗車券が付帯されているものを配布してくれるところもあります。

バスの乗降方法

乗りたいバスが来たら手を挙げて運転手さんに知らせます。乗車時は運賃を支払うかパスを提示します。
降車時は、降りたいバス停が近づいたら窓に張られた紐を引くか、ボタンを押して合図します。

ビクトリアのバスは時間通りに運行されることがほとんどなので、事前にGoogleマップなどでルートを調べておくと便利です。

まとめ

美しい自然とイギリスの面影が融合した落ち着いた環境で、ネイティブと交流し、かつバンクーバーよりも費用を抑えながら生活できることは、ビクトリア留学の大きな魅力です。

街や人の雰囲気とても良く、私は心から「ビクトリアに留学してよかった!」と思っています

日本で忙しい学生生活を過ごされている方はぜひ、ゆったり平和な時間が流れるビクトリアを留学先に検討してみてくださいね。

カナダ・ビクトリア留学に関するよくある質問

Q
ビクトリアは留学生にとって英語を学ぶのに最適な環境と言えるのはなぜですか?
A

ビクトリアは日本人が少なく、現地カナダ人との交流機会が多いため、実践的な英語力を自然に身につけられます。

また、落ち着いた環境なので、学習に集中しやすい点もメリットです。

Q
ビクトリアでの留学中に、生活費を抑えるための効果的な方法にはどんなものがありますか?
A

セカンドハンドストアを使うのがおすすめです。

特に留学生の皆さんは一定期間で帰国されることが多いと思いますので、中古品に抵抗がない方はセカンドハンドストアで安く買いましょう。

Q
ビクトリア留学を検討する際に、特に注意すべきデメリットとその対策は何ですか?
A

都会的な刺激が少ない点と、冬は寒くて暗い点です。

ただし、工夫次第でいくらでも楽しく過ごすことができます。例えば、友人と家でお互いの国の料理を作るのも面白いと思います。

Q
ビクトリア留学中に、現地の人々との交流を深めるためのおすすめの方法はありますか?
A

大学や語学学校主催のイベントやクラブ活動に参加するのがおすすめです。

このようなイベントはSNSでの告知がメインだったりするので、主催団体のSNSのフォローは忘れないようにしましょう。

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