ニュージーランドへの留学やワーキングホリデーをされている方にとって、現地での生活リズムや日本との連絡に大きく関わるのが「サマータイム」の存在です。
この記事では、ニュージーランドのサマータイム(Daylight Saving)について、その目的や仕組み、そして2025年の最新期間を分かりやすく解説します。
現地の学校や職場で時間を間違えてしまうことがないよう、また、日本にいるご家族や友人とスムーズに連絡を取れるよう、ぜひ最後までご覧ください。
ニュージーランドのサマータイム(Daylight Saving)とは?基本的な仕組み
ニュージーランドで導入されている「サマータイム」は、英語では「Daylight Saving(デイライト・セービング)」と呼ばれることもあり、標準時を1時間進めることで、日照時間を有効活用しようという制度です。
サマータイム導入の目的は?「日照時間」と「省エネルギー」の関係性
サマータイムは、主に日照時間の有効活用と省エネルギーの実現を目的としています。
夏が近づき日が長くなる時期に、時計の針を1時間進めることで、人々が活動する時間帯と日照時間のピークを合わせます。
これにより、明るい時間をより長く利用できるようになり、夜間の照明や冷暖房の使用を減らすことにつながります。結果的に電力消費を削減し、環境負荷の低減を目指します。
ニュージーランドはなぜサマータイムを実施しているのか?
ニュージーランドは南半球に位置し、日本とは季節が真逆になるため、夏場は特に緯度が高い南の地域で日照時間が非常に長くなります。
この長い日照時間を最大限に活かすためにサマータイムが導入されました。1927年に初めて試行され、エネルギー節約を目的として1975年から正式に制度化されたそうです。
【最新】2025年のニュージーランドサマータイム(夏時間)期間をチェック!
ニュージーランドのサマータイムは毎年同じ時期に開始・終了しますが、正確な日付は年によって異なります。
サマータイムの開始日と終了日はいつ?
ニュージーランドのサマータイム(Daylight Saving)は、例年9月の最終日曜日に始まり、翌年の4月の第1日曜日に終了します。
2025年のサマータイム期間は以下の通りです。
・開始日:2025年9月28日(日)午前2:00が午前3:00に進む ・終了日:2026年4月5日(日)午前3:00が午前2:00に戻る |
開始日の、2025年9月28日の日曜日の午前2:00になった瞬間に、時計の針は1時間進み午前3:00に切り替わります。
この日、1時間を失うことになります。
一方、終了日の2026年4月5日の日曜日の午前3:00になった瞬間に、時計の針は1時間戻り午前2:00に切り替わります。
この日は午前2:00から午前3:00までの時間が2回存在する形になり、1時間多く眠れることになります。

特にサマータイムの切り替えの時期に、時計やスケジュールの調整を忘れないよう注意が必要です。
「Spring Forward, Fall Back」サマータイムの覚え方
サマータイムの開始と終了で時計を進めるのか戻すのかを忘れないための有名なフレーズがあります。それが「Spring Forward, Fall Back」です。
ニュージーランドは南半球にあるため、サマータイムが始まるのは春(Spring)の時期であり、この時に時計の針を1時間「Forward(前に進める)」と覚えます。
そして、サマータイムが終了するのは秋(Fall)の時期であり、この時に時計の針を1時間「Back(後ろに戻す)」と覚えることができるでしょう。
サマータイム開始・終了の日は具体的にどう過ごすのか?
サマータイムの開始日と終了日は、日曜日の深夜に切り替わるため、ほとんどのご自身で意識的に行動する必要はありません。

ほとんどの方が寝ている間に、知らぬ間に時間が進んでいたと感じるかと思います。
しかし、腕時計など、手動で設定する必要がある機器については、切り替えが必要ですので、開始日の夜に寝る前に、手動の時計を1時間進めておきましょう。
サマータイム中のニュージーランドと日本の時差はどう変わる?
サマータイムの導入により、ニュージーランドの時間は標準時よりも1時間進むため、日本との時差も変化します。
サマータイム期間外(冬時間)の日本との時差は?
ニュージーランドがサマータイムを実施していない期間、つまり冬時間(4月第1日曜日から9月最終日曜日まで)の標準時における日本との時差は「3時間」です。
ニュージーランドの方が日本よりも3時間早く時間が進んでいます。

この「日本+3時間」という標準時を、まずは基本的な時差として覚えておくと良いでしょう。
サマータイム期間中の日本との時差は?
ニュージーランドがサマータイムを実施している期間(9月最終日曜日から翌年4月第1日曜日まで)は、標準時よりも1時間時間が進みます。
そのため、日本との時差は「4時間」に拡大します。ニュージーランドの方が日本よりも4時間早く時間が進むことになります。
ニュージーランドでの留学・ワーホリ生活への影響と注意点
サマータイムの切り替えは、単に時計の針が変わるだけでなく、留学やワーホリの生活にも影響を及ぼします。
特に初めてサマータイムを経験する方にとっては、生活リズムの変化やスケジュールの調整に注意しましょう。
スマートフォンやPCの時刻設定は自動で変わるのか?
ほとんどのスマートフォンやPC、タブレットなどの電子機器は、ご自身で時刻設定をいじる必要はありません。
これらのデジタルデバイスは、サマータイムの開始日と終了日に合わせて自動で時刻を調整してくれるため、基本的には手間いらずです。
腕時計や目覚まし時計は、ご自身で時間を調整する必要がありますので、切り替えのタイミングを忘れないように、スマートフォンのカレンダーなどにメモをしておくことをおすすめします。
仕事や学校のスケジュール、交通機関の運行への影響は?
サマータイムの切り替えは、仕事や学校のスケジュール、そして交通機関の運行にも影響を及ぼします。
開始日には1時間時間が進むため、特に週末に仕事のシフトや学校の課題がある方は、1時間短い1日になることを考慮し、遅刻しないよう注意が必要です。
公共交通機関(バス、電車、フェリーなど)も、基本的にサマータイムに合わせて運行スケジュールが変更されますが、切り替えの瞬間に運行している便は時刻表と異なる場合がありますので、ウェブサイトなどで最新の時刻表を確認しておくと安心です。
日本やオーストラリアなど、他の国のサマータイム制度との違い
ニュージーランド以外にも、世界中の多くの国や地域でサマータイム制度が導入されています。
例えば、同じオセアニア地域のオーストラリアでもサマータイムは導入されていますが、州によって実施の有無が異なり、統一されていません。
一方、日本では現在サマータイムは導入されていません。そのため、日本ではサマータイムによる生活リズムの変化を経験することはありませんが、ニュージーランドに滞在している皆さまは年に2回、時間の切り替えを体験することになります。

私のように、日本での生活に慣れてしまっている方にとっては、なかなか想像できないことかと思いますが、現地の皆さんは案外普通に適応している印象です。
海外生活ならではの経験ができて、面白いと感じました。
まとめ
この記事では、ニュージーランドのサマータイム(Daylight Saving)について解説しました。
2025年のサマータイム期間は、2025年9月28日(日)に開始し、2026年4月5日(日)に終了します。
ご家族やご友人など、日本とニュージーランドで連絡を取り合う予定がある方は気をつけて過ごしてくださいね。
ニュージーランドのサマータイム(Daylight Saving)に関するよくある質問
- Qニュージーランドのサマータイムはいつからいつまで実施されますか?
- A
ニュージーランドのサマータイムは、例年9月の最終日曜日から翌年4月の第1日曜日まで実施されます。
2025年の開始は9月28日(日)午前2時→3時、終了は2026年4月5日(日)午前3時→2時です。
- Qサマータイム期間中、日本とニュージーランドの時差は何時間になりますか?
- A
サマータイム期間中は、ニュージーランドの時間が標準時より1時間進むため、日本との時差は通常より1時間長い4時間になります。
ニュージーランドの方が4時間早く進んでいます。
- Qサマータイムが始まると、ニュージーランドでの生活にどんな影響がありますか?
- A
夜の暗くなる時間が1時間遅くなるため、夕方の活動時間が増え、日照時間を長く有効活用できるようになります。
ただし、開始日は1時間時間が短くなるため、仕事や学校の遅刻には注意が必要です。
- Qニュージーランドに渡航する際、時計の設定はどのようにすれば良いですか?
- A
スマートフォンやPCは基本的に自動で現地時間に調整されます。
手動で設定する腕時計などは、サマータイムの開始に合わせて1時間進めることを忘れないように、ご自身で設定してください。